- 家の中で転倒・ヒートショックが起きやすい場所
- 手すりや段差解消などのバリアフリー改修の例
- 介護保険の住宅改修費の使い方と進め方
① 家の中の危ない場所
高齢期に家の中で起きやすいのが転倒と、冬場の急な温度差によるヒートショックです。まずは、どこが危ないかを知ることが対策の第一歩。次のような場所は特に注意したいところです。
- 浴室・脱衣所(濡れて滑りやすく、冬は寒暖差が大きい)
- 階段(踏み外し・転落の不安)
- 廊下(手すりがなく、夜は暗いことも)
- トイレ(立ち座りの動作や、夜間の移動)
- 玄関(上がり框などの段差でつまずきやすい)
② 改修の例
危ない場所がわかったら、暮らしに合わせて改修を考えます。大がかりにする必要はなく、困っているところから少しずつでも効果があります。よくある改修には次のようなものがあります。
- 手すりの設置(廊下・階段・トイレ・浴室)
- 段差の解消(敷居やスロープなど)
- 滑りにくい床材への変更
- 浴室・脱衣所・トイレの暖房(ヒートショック対策)
- 開き戸から引き戸への変更(開け閉めや出入りがしやすく)
- 明るい照明への交換(足元や段差が見えやすく)
③ 介護保険の住宅改修費
こうした改修には公的支援があります。介護保険の「住宅改修費」では、要支援・要介護の認定を受けた人が、手すりの設置や段差の解消などの工事に、原則20万円を上限に費用の一部の支給を受けられます(自己負担は所得に応じて1〜3割)。自治体独自の補助がある場合もあります。具体的な上限や自己負担の割合、対象となる工事は市区町村によって異なる場合があるので、必ずお住まいの窓口で確認しましょう。
④ 進め方
あわてて契約せず、次の順で進めると安心です。
- ① 相談する:地域包括支援センターやケアマネジャーに、困りごとと改修したい内容を相談
- ② 見積もりを比較:複数のリフォーム会社で見積もりを取り、内容と金額を比べる
- ③ 申請する:着工前に、市区町村へ事前申請(書類はケアマネジャー等が手伝ってくれることも)
- ④ 着工する:承認を確認してから工事を始める
参考:介護保険制度(居宅介護住宅改修費の支給)。支給の上限・自己負担割合・手続きは市区町村によって異なる場合があるため、最新の内容はお住まいの市区町村や地域包括支援センターでご確認ください。
まとめ
バリアフリーリフォームは、転倒やヒートショックを防ぎ、住み慣れた家で安心して暮らし続けるための備えです。手すりや段差解消などには介護保険の住宅改修費が使える場合があり、工事の前に相談・申請するのがポイント。困っているところから、家族と一緒に少しずつ進めていきましょう。
あんしんくらしは、歳を重ねても安心して暮らせる住まいづくりを応援します。