- 「住み続ける/住み替える」の考え方
- バリアフリー改修と、介護保険の住宅改修費
- 実家をどうするか(実家じまい)と相談先
住み続ける?住み替える?
年齢とともに、住み慣れた家でも「段差がつらい」「階段や浴室が不安」と感じる場面が増えます。住まいの備えは大きく、今の家に住み続ける(リフォーム・安全対策)か、住み替えるかの2つ。どちらにも正解はなく、早めに考えるほど選択肢が広がります。まずは「何に困っているか/将来何が不安か」を書き出すところから始めましょう。
① 今の家を安全に ― バリアフリーと公的支援
高齢期に家の中で起きやすいのが転倒と、冬場の急な温度差によるヒートショック。次のような対策が効果的です。
- 手すりの設置(廊下・階段・トイレ・浴室)
- 段差の解消、滑りにくい床材へ
- 浴室・脱衣所・トイレの暖房(ヒートショック対策)
- 明るい照明、またぎやすい浴槽へ
こうした改修には公的支援があります。介護保険の「住宅改修費」では、要支援・要介護の認定を受けた人が、手すりの設置や段差の解消などの工事に、原則20万円を上限に費用の一部の支給を受けられます(自己負担は所得に応じて1〜3割)。自治体独自の補助がある場合もあります。
② 住み替えを考えるなら
今の家での暮らしが難しくなりそうなら、住み替えも選択肢です。主な行き先には、バリアフリーの賃貸・分譲、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、介護付き有料老人ホームなどがあります。
判断のポイントは次の3つです。
- 立地:医療機関・買い物・家族との距離
- 費用:入居一時金・月額の合計を無理のない範囲で
- 介護が必要になったとき:その住まいで対応できるか
③ 実家をどうする ― 実家じまい
親の家や、いずれ使わなくなる家を「空き家にしない」ための準備が実家じまいです。空き家は維持費や固定資産税がかかり、放置すると傷みや近隣トラブルの原因にも。次の順で考えると進めやすくなります。
- 片付け(生前整理):元気なうちに、家族と一緒に少しずつ
- 方針を決める:売却・賃貸・解体・残す、のどれにするか
- 名義・相続を確認:誰の名義か、相続の話し合いは済んでいるか
相談先
ひとりで抱えず、目的に合った窓口や専門家に相談しましょう。
- 地域包括支援センター・ケアマネジャー:住宅改修や介護に関する相談
- 市区町村の窓口:介護保険の住宅改修費や、自治体独自の補助制度
- リフォーム会社:必ず複数社で見積もりを比較
- 不動産会社・専門家:実家の売却・賃貸や、相続(司法書士など)
参考:介護保険制度(居宅介護住宅改修費の支給)など。支給の上限・自己負担割合・手続きは市区町村によって異なる場合があるため、最新の内容はお住まいの市区町村や地域包括支援センターでご確認ください。
まとめ
住まいの備えは、「今の家を安全にする」「住み替える」「実家をどうする」の3つが軸。介護保険の住宅改修費などの公的支援は、工事の前に相談・申請を。早めに家族で話し合っておくほど、選べる道は広がります。
あんしんくらしは、歳を重ねても安心して暮らせる住まいづくりを応援します。