この記事でわかること
  • 配食サービス・宅配弁当のしくみと、見守りを兼ねられる場合があること
  • かたさ・栄養・頻度・受け取り方など、選ぶときに見ておきたいポイント
  • 費用の考え方と、お試しやケアマネジャーへの相談からの始め方

配食サービスとは

配食サービスとは、栄養バランスに配慮した食事(お弁当など)を定期的に自宅へ届けてくれるサービスです。高齢の親の食事づくりが難しくなってきたとき、無理なく食事を整える選択肢のひとつとされています。

特徴的なのは、手渡しでの受け取りが安否確認(見守り)を兼ねる事業者もあることです。様子がいつもと違うときに家族や自治体へ連絡するしくみを設けている場合もあり、離れて暮らす家族にも心強い存在です。また、自治体が高齢者向けの配食サービスを実施していたり、費用の一部を助成していたりする場合もあります。

国も、厚生労働省が「地域高齢者等の健康支援を推進する配食事業の栄養管理に関するガイドライン」を作成するなど、配食を通じた地域の高齢者の健康支援に取り組んでいます。食事の内容そのものが心配なときは、高齢者の低栄養を防ぐもあわせてご覧ください。

選び方のポイント

ひと口に配食サービスといっても、内容はさまざまです。次のような点を、本人の体の状態や暮らしに合わせて見比べてみましょう。

  • かたさ・食べやすさ:噛む力・飲み込む力に合わせて、やわらか食・ムース食などの介護食に対応しているか。
  • 栄養面への配慮:塩分やたんぱく質などを調整した食事(栄養素等調整食)を選べるか。
  • 頻度と量:毎日か、週に数日か。昼食だけか、夕食もか。暮らしのリズムに合わせられるか。
  • 受け取り方:手渡しか、留め置き(置き配)か。見守りを兼ねたいなら、手渡しが基本になります。
  • 味の好み:続けられるかどうかは味が決め手。まずはお試しで、本人の口に合うかを確かめましょう。
持病で食事制限のある方はご注意ください
腎臓病や糖尿病などで食事の指導を受けている方は、調整食を選ぶ前に主治医・管理栄養士に相談し、その指示を優先してください。迷うときは自己判断せず、まず相談を。

費用の考え方

配食の料金は、事業者や地域、食事の種類(普通食か介護食かなど)によって異なります。食事代と配達料の有無を「目安」として見比べるのが基本です。介護食や調整食は、普通食より高めになる傾向があるとされています。

また、自治体によっては、対象となる方への費用助成や、自治体独自の配食サービスがあります。対象の条件や内容は市区町村ごとに異なるため、お住まいの市区町村の窓口や地域包括支援センターでご確認ください

始め方

始めるときにいちばん大切なのは、本人の意向を尊重することです。「食事を届けてもらうなんて」と抵抗を感じる方も少なくありません。家族だけで決めてしまわず、まずは本人と話し合うことから始めましょう。

  • まずはお試しから:短い期間からのお試しができる場合があります。味や量が合うかを本人が確かめてから決めると、続けやすくなります。
  • ケアマネジャーに相談:介護保険を利用している場合は、ケアマネジャーが地域の配食事業者の情報を持っていることがあります。
  • 地域包括支援センターに相談:介護保険をまだ使っていない場合の相談先です。自治体の配食や助成の情報も得られます。

在宅での暮らし全体を支える視点では、在宅介護の始め方や、買い物が大変になったときの支援と選択肢もあわせて知っておくと安心です。

まとめ

配食サービス・宅配弁当は、食事のそなえであると同時に、見守りのそなえにもなり得るサービスです。かたさや栄養面への対応、頻度と量、受け取り方を本人に合わせて選び、まずはお試しから。迷ったときは、ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談してみましょう。

参考:厚生労働省(配食事業の栄養管理に関するガイドライン)、お住まいの自治体。サービスの内容・料金・助成の有無は事業者や市区町村によって異なるため、最新の情報は各事業者・お住まいの窓口でご確認ください。

毎日の食事のあんしんが、離れて暮らす家族のあんしんにもつながりますように。あんしんくらしがそっとお手伝いします。