この記事でわかること
- 介護する人にあらわれる心身の不調のサイン
- ショートステイや制度で負担を減らす具体的な方法
- ひとりで抱え込まないための相談先
いま、つらいと感じている方へ
ひとりで抱え込まないでください。あなたの住む地域の地域包括支援センターは、介護する家族の相談も受け付けています。気持ちが追い詰められているときは、この記事の下にある相談先へ。話すだけでも、楽になることがあります。
介護する人の多くが、不調を抱えている
ある調査では、在宅で介護をする人の7割以上が、心身に何らかの不調を抱えていると報告されています。睡眠不足、慢性的な疲れ、気分の落ち込み——介護による負担は、目に見えにくいかたちで、確実に積み重なっていきます。
そして、その負担が限界を超えたとき、痛ましい事件につながってしまうことも、現実にあります。これは「特別な人」に起きることではありません。まじめに、一生懸命に介護をする人ほど、抱え込みやすいのです。
だからこそ伝えたいのは——あなた自身を大切にすることは、介護を続けるために必要なことだということ。休むことも、人に頼ることも、決して「怠け」ではありません。
こんなサインに気づいたら
次のような状態が続いているときは、心と体が「休みたい」と訴えているサインかもしれません。
- よく眠れない、寝ても疲れがとれない
- 食欲がない、または食べ過ぎてしまう
- 気分が沈む、何をしても楽しめない
- 介護相手に強いいら立ちを感じてしまう
- 「自分さえいなければ」と考えることがある
ひとつでも当てはまるなら、無理をしすぎているサインです。早めに、下記のような形で負担を軽くしましょう。
負担を減らす具体的な方法
- ショートステイで休息をとる:短期間、施設に宿泊してもらう間に、介護する側がしっかり休む。「レスパイト(休息)」は、続けるために欠かせない仕組みです。
- ケアマネジャーに「つらい」と伝える:ケアプランは見直せます。デイサービスの回数を増やすなど、家族の負担を踏まえた調整を遠慮なく相談しましょう。
- 同じ立場の人とつながる:「介護者の会」など、同じ経験を持つ人と話せる場があります。気持ちを分かち合えるだけで、心は軽くなります。
- 介護離職の前に、制度を知る:介護休業・介護休暇など、仕事と介護を両立するための制度があります。辞める前に、まず使える制度を確認しましょう。
つらいときの相談先
ひとりで抱えず、まずは話してみてください。相談は無料で、秘密は守られます。
- 地域包括支援センター:介護の総合相談窓口。介護する家族の悩みも相談できます。お住まいの市区町村の窓口へ。【各自治体の連絡先を記載】
- 介護者の会・家族会:同じ立場の人が集まり、経験や気持ちを分かち合える場。地域やオンラインで開かれています。【団体名・連絡先を記載】
- こころの相談窓口:気持ちが追い詰められているときは、専門の相談窓口へ。ひとりで悩まないでください。【公的な相談窓口・電話番号を記載】
窓口を使うときの注意
※ 具体的な窓口名・電話番号は、公開前に最新の公的情報へ差し替えてください。
まとめ
介護する人が倒れてしまっては、介護そのものが続きません。休むこと、頼ること、相談すること——それはわがままではなく、介護を続けるための大切な備えです。サインに気づいたら、早めに手を借りてください。
あなたひとりの問題ではありません。あんしんくらしは、介護するあなたの側にも寄り添います。
自宅での介護を無理なく続けるコツは 在宅介護の始め方 でくわしく解説しています。