この記事でわかること
  • 高齢者・要配慮者ならではの防災リスク
  • 薬や補助具など、できる備え
  • 早めの避難と地域との連携

① 高齢者ならではのリスク

高齢の家族がいる家庭では、健康な大人だけを想定した備えでは足りないことがあります。防災の基本をふまえつつ、まずは高齢者ならではのリスクを知っておきましょう。

  • 避難に時間がかかる:足腰の衰えなどで、移動や準備に時間がかかりやすい
  • 持病・常備薬が欠かせない:薬が切れると体調に直結することがある
  • 情報を得にくい:聞こえにくさや見えにくさで、警報や避難情報に気づきにくい
  • 停電のリスク:電動ベッドや在宅医療機器が、停電で止まる恐れがある

② できる備え

リスクをふまえ、ふだんからできる備えを整えておきましょう。高齢の家族に合わせて、次のような準備が役立ちます。

  • 薬の予備とお薬手帳の写し:数日分の予備を非常持ち出し袋へ。手帳の写しがあると避難先でも安心
  • 補助具の予備や電池:メガネ・補聴器・杖などの予備や、補聴器用の電池を用意
  • 家具の固定と転倒防止:寝室や移動する場所の家具を固定し、つまずきやすいものを減らす
  • 連絡手段の確認:電話のかけ方や災害用伝言ダイヤル(171)を一緒に確認しておく
  • 近所や民生委員との関係づくり:いざというとき声をかけ合えるよう、ふだんからつながりを

③ 避難の備え

避難が遅れやすいからこそ、「どこへ・どう逃げるか」を前もって決めておくことが大切です。ハザードマップで自宅周辺の危険を把握したうえで、次の点を確認しておきましょう。

  • 避難行動要支援者名簿への登録:自ら避難するのが難しい人(高齢者・障害のある方など)を地域で支える仕組み。お住まいの市区町村に確認を
  • 福祉避難所の確認:配慮が必要な人向けの避難所があるか、場所や利用方法を事前に確認
  • ハザードマップで危険を把握:自宅や避難経路にどんな危険があるかを見ておく
  • 早めの避難:「まだ大丈夫」と待たず、明るいうち・余裕のあるうちに動く
覚えておきたいヒント
高齢の家族の避難は、何よりも「早め」が肝心です。避難に時間がかかることを前提に、警報を待たずに動く心づもりを。そして、いざというとき一人で抱え込まないよう、ふだんから近所や民生委員と連携しておくと安心です。
離れて暮らす親の防災や見守りは 遠距離介護の進め方 も参考になります。あわせて確認しておきましょう。

まとめ

高齢者・要配慮者の防災は、避難が遅れやすいことを前提に、早めに備えるのが基本です。薬や補助具を用意し、名簿や福祉避難所を確認し、地域とつながっておく。詳しい登録方法や避難所は、お住まいの市区町村に確認しましょう。