この記事でわかること
  • 侵入盗には空き巣・忍込み・居空きなどがあり、無締まりが入口になりやすいこと
  • 「入りにくい・見られやすい・音が出る」家にする住まいの工夫
  • 闇バイトやアポ電への注意と、家族で決めておきたい約束・相談先(#9110)

侵入盗・強盗の実際

家をねらった犯罪には、いくつかの形があります。留守の家に入る「空き巣」、就寝中に入る「忍込み」、 家の人がいるのに気づかれず入る「居空き」などです。侵入の手口としては、鍵のかけ忘れ(無締まり)やガラス破りが多いとされています。

近年は、SNSなどで実行役を募る「闇バイト」が関わる強盗事件も報じられ、社会問題になっています。こうした事件では、事前に資産や在宅の状況を探る「アポ電」が前ぶれになることもあるとされます。とはいえ、多くの被害は日ごろの備えで減らせる側面があります。むやみに不安をあおられず、できることから一つずつ整えていきましょう。

ねらわれやすい家

侵入をねらう側は、手間がかかる家・人目につく家を避けやすいと考えられています。裏を返せば、次のような点が当てはまる家は、注意したいということです。

  • 短時間でも施錠していない:ゴミ出しや庭仕事の間など、わずかな隙が入口になりやすい。
  • 死角が多く、人目につきにくい:高い塀や植木で囲われ、外から様子が見えにくい。
  • 留守が分かりやすい:郵便物や新聞がたまる、夜も暗いまま、SNSで旅行中だと発信している。

特別に立派な家がねらわれるとはかぎりません。「入りやすく、見つかりにくい」と思われないようにすることが、住まいの備えの基本になります。

住まいでできる対策

対策の考え方はシンプルです。「侵入に時間がかかる・見られる・音が出る」家ほど敬遠されやすいとされます。次の表は、おもな手口と、それに対して住まいでできる工夫の一例です。

おもな手口・弱点住まいでできる工夫(例)
無締まり(鍵のかけ忘れ)短時間の外出でも必ず施錠する習慣をつける
玄関・勝手口からの侵入補助錠を足して「ワンドア・ツーロック」にする
窓のガラス破り防犯フィルムや補助錠で割って入りにくくする
暗がり・死角を使った接近センサーライトや防犯カメラ、植木の手入れで見通しを保つ

費用や効果は住まいの形によって異なります。集合住宅・賃貸では、取り付け可否を管理会社や大家さんに確認してから。

来訪者の対応では、録画式インターホンがあると、誰が来たかを記録でき、不審な訪問の確認にも役立ちます。植木やフェンスは目隠しになる一方で死角を作りすぎないことも大切です。本格的な機器を検討するなら、はじめてのホームセキュリティホームセキュリティの選び方もあわせてご覧ください。

まずはお金をかけずにできることから
いちばん基本になるのは、短い外出でも必ず鍵をかけることです。お金をかけなくても、戸締まりの習慣や、夜に照明をつける、近所と声をかけ合うといった工夫から始められます。機器はそのうえで、必要に応じて少しずつで構いません。

留守の工夫

旅行や入院などで家を空けるときは、留守だと気づかれにくくすることが備えになります。日ごろの小さな工夫で、ねらわれにくさは変わってきます。

  • 新聞・郵便をためない:長く空けるときは、配達を一時的に止める手続きをしておく。
  • SNSで留守・旅行を発信しない:出かけている様子は、帰宅後に投稿するなど時間をずらす。
  • タイマーで照明をつける:夜に部屋が暗いままにならないようにする。
  • 近所と日ごろから声をかけ合う:見慣れない人や様子の変化に、互いに気づきやすくなる。

離れて暮らすご家族の家が心配なときは、見守りの工夫を取り入れて、ふだんから様子を気にかけ合うのも一つの方法です。

闇バイト・アポ電と家族の話し合い

近年の強盗事件では、SNSなどで集められた実行役が関わるケースが報じられています。「高額・即日・簡単」をうたう、身分証や家族の情報を求める募集は危険なサインとされます。こうした誘いには応募しない・関わらないことが大切です。とくに若いご家族とは、あやしい誘いには関わらないと、ふだんから話し合っておきましょう。

もし関わってしまった、あるいは脅されて抜けられないというときは、一人で抱え込まず、ためらわず警察に相談してください。早く相談するほど、守ってもらえる可能性があります。

また、在宅や資産の状況を探る不審な電話(アポ電)があったら、その場で答えないことが大切です。いったん電話を切り、家族や警察に確認しましょう。電話を使った手口については、特殊詐欺・電話詐欺から親を守るもあわせて知っておくと安心です。

家族で決めておきたい約束
「あやしい誘いには関わらない」「お金やもうけ話の電話は、いったん切って家族に相談する」「困ったら#9110に電話する」——こうしたシンプルな約束を家族で共有しておくと、いざというときに迷わず動けます。離れて暮らす家族とも、ときどき声をかけ合っておきましょう。

まとめ

家をねらった犯罪は、戸締まりを徹底し、入りにくく・見られやすく・音が出る住まいにすること、そして留守を悟らせない工夫で、被害を減らせる側面があります。闇バイトやアポ電には関わらず、あやしいときは家族や警察に相談する——緊急のときは110番、不安や相談は警察相談専用電話「#9110」が頼りになります。

参考:警察庁・各都道府県警。手口や対策は地域・住まいによって異なります。緊急時は110番、相談は警察相談専用電話「#9110」をご利用ください。

できることから一つずつ。毎日の小さな備えと家族の約束を、あんしんくらしがそっとお手伝いします。